午後はあったか宮城の会総会と講演会に参加。記念講演はNPO法人 森は海の恋人理事長の畠山 重篤さんです。気仙沼唐桑町で牡蠣の養殖を営む漁師です。2012年には国連の「フォレスト・ヒーローズ」(森の英雄)に選ばれています。世界を飛びまわり、研究活動も行う、知識も豊富で学者さんのような人だな~と感じました。
東日本大震災で真っ黒になった海をみて、「海は死んだ」と思ったそうです。しかし、その2か月後には海は復活。自然の力を感じたそうです。豊かな漁場や海があるのは、ブナの大森林や栄養分たっぷりの腐葉土、それが川によって運ばれ汽水域を形成する。海は鉄分やミネラルいっぱい。
高速道路やダムの建設でこうした豊かな生態系を大きく壊してきた国土づくりは、あまりにも愚かなこと。・・巨大防潮堤建設や、大企業に多額の税金投入する村井県政の「富県戦略」とは対極にあるもの。宮城県の本当の豊かさとは何か?私たちがどういう未来像を描くのか、深く考えさせられる講演でした。